商品詳細
クラッシックな魅力を演出するローズカットダイヤモンドがあしらわれた古き良きベルエポック時代のクラスターリングです。フランスのアンティークジュエリーとして大変人気のあるスタイルで、現地ではそのマーガレットのようなルックスから"Marguerite"(マルグリット)と呼ばれています。
シャンクと台座下部は18Kイエローゴールド、台座上部はプラチナ製です。シャンクに押印されているのはフランスで18K以上のゴールドを保証するフクロウの刻印。この刻印の詳細はアンティーク物語「フクロウ(Hibou)はフランス刻印のジョーカー?」をご覧ください。
リングの中央に煌めくのは、オランダで生まれたダッチローズカットが施されたダイヤモンド。ダッチローズカットはファセット数が多くたくさんの光を取り込むため、華やかに輝くのが特徴です。このメインストーンの周りを一回り小さな8個のローズカットダイヤモンドがクラスター状にセットされ、合計9個のダイヤモンドがゴージャスな雰囲気を醸し出しています。ローズカットダイヤモンドはその独自のカットから、ブリリアンカットにはないシャープな輝きを放つのも魅力です。パビリオンが無いためフォイルバックで留められることが多かったのですが、本リングではオープンセッティングで留めることにより輝きを引き出しています。
本リングのさらなる魅力はその台座。横から台座を撮影した写真をご覧ください。センターとサイドが2段に積み上げられた立体感のある構造となっているのがご確認いただけるでしょう。上段にはメインストーンが8本の爪で高く持ち上げられています。高く持ち上げることによって生まれたスペースは、美しいデザインを実現するだけでなく、リング装着時にも多くの光を取り入れダイヤモンドの輝きを増す効果があるのです。下段のセッティングも秀逸。爪が単なる留め具の役割を超え、まるで透かし細工のように見える枠を創り出しています。1900年前後のリングには、このように爪留めが透かし細工のようなデザインになっているものが多くありました。さらに、台座ベースにも手抜きはありません。通常はシンプルな円である輪郭が本リングでは花型にかたどられており、裏面からもフラワーモチーフを楽しむことができるようにデザインされています。リングを外して台の上に置いたときなどにも華やかさが感じられるのは嬉しいですね。
本リングのデザインは、フランスで"Marguerite"(マルグリット)や”Pompadour"(ポンパドール)の通称で親しまれるもの。楕円ではなく真円系のフォルムで花を想起させる本品は、厳密には"Marguerite"と呼ぶのがより相応しいでしょう。とはいえ、これらの呼び名はフランス現地でも混同され使われていますので、さほどこだわる必要は無いかもしれませんね。その由来や厳密な定義などは、いずれ別な機会にじっくり解説させていただければと思います。
本リングは、その洗練されたスタイルと輝きで手元を明るくエレガントに彩り、日常の中にも贅沢な華を添えてくれます。お手頃な価格でありながらも高級感漂う、本アンティークリングは永遠の輝きを放ち続けることでしょう。婚約指輪やご家族で受け継がれるリングとしてご愛用いただいても素敵ですね。末永く、特別な瞬間を存分にお楽しみください。
指輪のサイズ直し(ご購入時初回は無償)をご希望の場合は事前にご相談ください。ご希望のサイズにリフォーム可能かお調べいたします。ご自分のリングサイズの調べ方はこちらの記事でご確認ください。