商品詳細
1930年ごろに作られた、プラチナの台座に一粒の大粒ダイヤモンドが煌めくダイヤモンドソリテールリングです。
主に1920年ごろから1930年代にかけてはこちらのリングのようにプラチナを使用したソリテールリングが制作されるようになりました。
ソリテールリングの歴史は古代ローマ時代に遡り、男性が求婚相手に永遠の愛を約束し共に歩むことを誓った「永遠の愛」を象徴するリングとして広く知られています。現代では、ティファニーの「ソリティアリング」などが有名ですが、一粒のダイヤモンドが輝くリングは女性の永遠の憧れといえます。
リングには「バターカップ」と呼ばれる花弁のようにも見える台座の上に8つの爪で支えられた直径5.2mm(約0.5ct)の存在感のある一粒ダイヤモンドがあしらわれています。白金色のバターカップは良質のダイヤモンドをより美しく、大きく見せる効果があります。また、ダイヤモンドのカットは フランスで"demi-taille"(ドゥミタイユ) と呼ばれるカットで、オールドヨーロピアンカットとブリリアントカットの過渡期によく使われていました。ダイヤモンドの中心に小さく穴が開いているように見えるのは、オールドヨーロピアンカットの名残りであり、パビリオンの先端がカットされているためです(オールドヨーロピアンのキューレットよりは小さいです)。一方、テーブル部はブリリアントカットのように広めで、クラウンの高さも低いため、クラシックで優雅な雰囲気の中にシンプルで洗練されたモダンな美しさが際立つデザインとなっています。詳細についてはアンティーク物語「オールドヨーロピアンカットの残り香:”demi-taille”」をご参照ください。
オールプラチナ製のリングには、プラチナ950を示すフランスの「犬の頭」の刻印が入っています。また、シャンクの内側には「09X0(Xの部分が消失)」の文字が読み取れます。これは「0950(プラチナ950)」の刻印だと思われますが、刻印の一部が掠れているため当店でも科学的な金属検査を行い、プラチナ950であることを確認しています。
一粒の大きなダイヤモンドを使用したリングは存在感があり、単独でも堂々とした趣があります。また、ダイヤモンドは透明度が高く、明るい場所で見ると美しい輝きを七色に放ちます。高倍率のルーペを使用するとパビリオン部にわずかなインクルージョンが見られますが、肉眼で見えるインクルージョンのない、アイクリーンといえる美しいダイヤモンドです。
ダイヤモンドソリテールリングは、婚約や結婚の記念日、大切な方への贈り物、そしてご自身へのご褒美として、人生における特別な瞬間にふさわしい贈り物といえます。愛を象徴する「ソリテールリング」には多くの選択肢がありますが、アンティークリングならではの気品溢れる洗練されたデザインや歴史的背景の面白味を持つリングは、二人の愛のように唯一無二のお品。永遠に輝きを放つ一生の宝物となることでしょう。
プラチナが贅沢に使われたリングはやや大きめ(17号)の作りですが、オーソドックスに薬指につけるだけでなく、他のリングと組み合わせて別の指につけても素敵です。指輪のサイズ直し(ご購入時初回は無償)をご希望の場合は事前にご相談ください。ご希望のサイズにリフォーム可能かお調べいたします。ご自分のリングサイズの調べ方はこちらの記事でご確認ください。