商品詳細
多くの文化的な成果や芸術面での発展があり、フランス語で「美しい時代」を意味するベルエポック期に制作されたマーキーズリングです。マーキーズ(marquise)はフランス語で侯爵夫人のこと。ルイ15世が、愛人のポンパドゥール侯爵夫人のために考案したといわれるスタイルです。本品のようにリング台座のスタイル名としても使われることが多いですが、元々はダイヤモンドなどの宝石のカットスタイル名。マーキーズカット(taille marquise)として知られている、両端が尖った楕円形のカットです。フランスではマーキーズリング(bague marquise)をナヴェットリング(bague navette)と呼ぶこともあります。ナヴェットは、プロヴァンス地方特産のマーキーズによく似たフォルムの舟形ビスケットです。18世紀から受け継がれてきたマーキーズ。その優美なスタイルは現在でも人気を保持しています。優雅なマーキーズのシルエットがリングの美しさを引き立て、個性豊かなイメージを生み出しているのが人気の理由の一つなのではないでしょうか。
リングを飾るのは、大小合計15個の天然真珠。中央には直径約5ミリの大粒のパール、その周囲には少しずつサイズの異なる小ぶりのパールがセッティングされています。外周の小ぶりな8個はハーフパールですが、中央をクロスするライン上の7個はカットされていないパールです。サイズや高さの異なるパールの並びがリングのフォルムにユニークでナチュラルな質感を与え、そこから生じるランダムな輝きがこのリングの美しさを際立たせています。現行品には創り出すことのできない、アンティークジュエリーならではの魅力といえるでしょう。
また、アンティークジュエリー特有のややローズ掛かった優しいゴールドの色調は、肌馴染みがよく、手に明るく軽やかな印象を与えてくれます。
高さのある台座の側面には繊細な透かし加工が施されており、立体的で豪華な印象を与えています。約3ミリの幅広シャンクに押印されている刻印は18K以上のゴールドを示す「フクロウ」。フクロウ刻印の詳細については、アンティーク物語「フクロウ(Hibou)はフランス刻印のジョーカー?」をご参照ください。
本リングはフォーマルな場面から日常使いまで、どのようなシーンににも調和する万能選手。あらゆる年齢の方に幅広い機会でご活用いただけることでしょう。また、飽きのこないデザインですので、末永くお使いいただけることと思います。
大切な方やご自身へのプレゼントとして、ポンパドゥール夫人に由来するこのエレガントなマーキーズリングをご検討いただければ幸いです。
指輪のサイズ直し(ご購入時初回は無償)をご希望の場合は事前にご相談ください。ご希望のサイズにリフォーム可能かお調べいたします。ご自分のリングサイズの調べ方はこちらの記事でご確認ください。