商品詳細
1860年~1870年頃にフランスで制作された、見どころ満載のマーキーズリングです。台座のアウトラインからマーキーズリングという呼び名になりますが、天然真珠のセッティングからクラスターリングと呼ぶこともできますね。※マーキーズリングについては、アンティーク物語「アンティークリングの少しややこしい話」にその由来などが書かれていますので、ぜひお読みになってみてください。
一番のチャームポイントはその繊細でシックなデザイン。本リングを見て、その美しさに心を奪われない方はいらっしゃらないでしょう。
台座の中央には長方形や半円形にカボションカットされた鮮やかなスカイブルーのトルコ石が5つ留められています。カボションカットと表現しましたが、写真でご覧いただける通り、ファセットカットとカボションカットの両方の特性を併せ持ったカット。19世紀後半のアンティークジュエリーにおいてトルコ石に施されていることの多かったスタイルです。隙間なく留められたこのカットのトルコ石を英語では”calibre-cut turquoise”と呼びます。カリブレカットというと、「20世紀に始まった云々」という解説を内外でよく見かけますが、実はこのように19世紀中頃から存在するセッティング&カットなのです。ヴァンクリーフのミステリーセッティングのような、爪無しで固定するための凹細工を石に施す留め方とは異なり、セッティング部の形状にぴったり合うようにカットされた石を隙間なく並べ、外周を覆輪で押さえることにより石を固定しています。"calibre"の語源は「分割」や「段階をつけて区分する」などを意味する"calibration"です。
19世紀、特に1840年頃から世紀末までトルコ石は人気の宝石でした。1840~1860年頃は小さな丸いカボションカットのトルコ石がメイン。トルコ石がヴィクトリア女王お気に入りだったことは有名で、1840年にアルバート公と結婚する際、侍女たちにミニアチュールをカボションカットのトルコ石が囲むリングを贈ったといわれています。1860~1870年頃には本リングのような長方形や正方形のカリブレカットのものが多くなり、その後の19世紀末頃は大きなサイズのトルコ石を単品もしくは少数で使うことが主流になりました。
トルコ石の外周を囲むのは粒の揃った14個の天然真珠。この美しい照りのパールとトルコ石の組み合わせはカラーコンビネーションに優れているのはもちろんのこと、シェイプのコントラストも繊細なイメージを与えるのに一役買っています。
デザイン面でもうひとつ注目すべき点はをシャンクの形状。4本の細いラインが圧着されたようにも見えるストライプデザインがリングに優雅なイメージを与えています。シャンクに押印されている刻印は、18Kゴールドを保証するイーグルヘッドです。
ユニーク&オンリーワンの本リングで、あなただけのおしゃれを楽しんでください。
指輪のサイズ直し(ご購入時初回は無償)をご希望の場合は事前にご相談ください。ご希望のサイズにリフォーム可能かお調べいたします。ご自分のリングサイズの調べ方はこちらの記事でご確認ください。