商品詳細
ベルエポック("Belle Époque"、美しい時代)と呼ばれた1900年前後のフランスでは、ガーランドやリボンのモチーフなどロココ調のデザインが隆盛を極めました。まさに美しいものはタイムレスと呼ぶにふさわしい、気品漂うこのガーランド様式のシルバーペンダントネックレスは、貴婦人のような趣を今に残しています。
ナポレオン三世の妻、ウジェニー皇后がマリー・アントワネットのファンであったことは有名な話ですが、インフルエンサーであった彼女の存在がジュエリー史にも大きな影響を与えたことはいうまでもありません。ロココ様式の優雅なデザインがジュエリーにも再び用いられるようになり、その流れは本ネックレスが制作されたベルエポック期(19世紀末から第一次世界大戦勃発ごろ)まで続きました。同時期に流行したアールヌーボーの理念に全面的には共鳴しなかった宝石職人たちは、ガーランド、カルトゥーシュ、リボンなど、18世紀のデコラティブなデザインを積極的に取り入れたジュエリーを制作したのです。その中でも植物が絡み合ったガーランドは、自然主義に基づくアールヌーボーの理念にも合致するデザインでした。
このネックレスの特徴は、ベルエポック期の代表的なデザインがふんだんに使用されていること。ペンダントフレームの上部には、ロココ様式のリボンの冠が飾られ、その中央にはミル打ち細工が施されたオーバル型のシルバーフレームにセットされたカボションカットのトルコ石が優雅に垂れ下がっています。上部のリボンも、宝石が中央に垂れ下がるのも、1900年前後のペンダントやブローチによく見られるデザイン。リボンの両先端から小さなリーフのペアが飾られたフレームがV字に繋げられ、その表面にはオールドシングルカットのペーストが数多く飾られています。フレーム下先端には少し大きめのペーストがセットされた丸いモチーフがぶら下げられています。このラヴァリエール的な香りがするデザインも、ベルエポック期のペンダントらしい作りであるといえるでしょう。
ペーストガラスはダイヤモンドの代替品として17世紀に開発されたものですが、19世紀には、オーナメントとして単なる代替品を超えた地位を占めるようになりました。その輝きを引き立たせるためにペーストの裏側には銀箔が敷かれています。当時のローズカットダイヤモンドと同じ工夫ですね。一部のペーストが黒っぽく見えますが、これはしっかり時代のあるペーストジュエリーにはよくあること。経年により錆びて変色している銀箔があるためです。これも本物のアンティークジュエリーならではの風合いといえるでしょう。ちなみに、強い光を正面から当てるとそれらのペーストも透明であることがわかります。本品はネックレス本体、チェーンともにシルバー製です(シルバー800以上を示すフランスの「イノシシの頭」の刻印が刻まれています)。
垂れ下がるモチーフが揺れる様子は上品でエレガント。ちょっとした体の動きや仕草で、動きが見られるので、フェミニンな印象を際立たせます。Vネックのニットやブラウス、もしくはタートルネックの胸元に上品な輝きを添えてくれることでしょう。
ナポレオン三世の妻、ウジェニー皇后がマリー・アントワネットのファンであったことは有名な話ですが、インフルエンサーであった彼女の存在がジュエリー史にも大きな影響を与えたことはいうまでもありません。ロココ様式の優雅なデザインがジュエリーにも再び用いられるようになり、その流れは本ネックレスが制作されたベルエポック期(19世紀末から第一次世界大戦勃発ごろ)まで続きました。同時期に流行したアールヌーボーの理念に全面的には共鳴しなかった宝石職人たちは、ガーランド、カルトゥーシュ、リボンなど、18世紀のデコラティブなデザインを積極的に取り入れたジュエリーを制作したのです。その中でも植物が絡み合ったガーランドは、自然主義に基づくアールヌーボーの理念にも合致するデザインでした。
このネックレスの特徴は、ベルエポック期の代表的なデザインがふんだんに使用されていること。ペンダントフレームの上部には、ロココ様式のリボンの冠が飾られ、その中央にはミル打ち細工が施されたオーバル型のシルバーフレームにセットされたカボションカットのトルコ石が優雅に垂れ下がっています。上部のリボンも、宝石が中央に垂れ下がるのも、1900年前後のペンダントやブローチによく見られるデザイン。リボンの両先端から小さなリーフのペアが飾られたフレームがV字に繋げられ、その表面にはオールドシングルカットのペーストが数多く飾られています。フレーム下先端には少し大きめのペーストがセットされた丸いモチーフがぶら下げられています。このラヴァリエール的な香りがするデザインも、ベルエポック期のペンダントらしい作りであるといえるでしょう。
ペーストガラスはダイヤモンドの代替品として17世紀に開発されたものですが、19世紀には、オーナメントとして単なる代替品を超えた地位を占めるようになりました。その輝きを引き立たせるためにペーストの裏側には銀箔が敷かれています。当時のローズカットダイヤモンドと同じ工夫ですね。一部のペーストが黒っぽく見えますが、これはしっかり時代のあるペーストジュエリーにはよくあること。経年により錆びて変色している銀箔があるためです。これも本物のアンティークジュエリーならではの風合いといえるでしょう。ちなみに、強い光を正面から当てるとそれらのペーストも透明であることがわかります。本品はネックレス本体、チェーンともにシルバー製です(シルバー800以上を示すフランスの「イノシシの頭」の刻印が刻まれています)。
垂れ下がるモチーフが揺れる様子は上品でエレガント。ちょっとした体の動きや仕草で、動きが見られるので、フェミニンな印象を際立たせます。Vネックのニットやブラウス、もしくはタートルネックの胸元に上品な輝きを添えてくれることでしょう。