商品詳細
フランスでは「公爵夫人のリング(Bague Duchesse)」の愛称で親しまれる、ティアラを思わせる優雅なデザインのリングが指先を華やかに彩ります。英語圏ではダッチェスリング(Duchess Ring)やティアラリング(Tiara Ring)とも呼ばれるリングの特徴は、ペアシェイプのメインストーンがシャンクから大きくはみ出るように留められていること。公爵夫人など貴族階級の富裕層が身に着けていたティアラにも似た個性的なスタイルからこれらの呼び名が付けられました。19世紀末から20世紀初頭に大変人気があったスタイルですが、その歴史はビクトリア朝時代にさかのぼります。アンティークジュエリーファンの方にはぜひコレクションに加えていただきたいお品です。
リングの中央に輝くのはナポレオン1世の妻、皇后ジョゼフィーヌが愛したカットとして知られるペアシェイプカットのしずく型レッドトルマリン(ルベライト)。ゴールドの台座にオープンセッティングでしっかり爪留めされています。アンティークリングの中でもトルマリンを使用したものは珍しく、さらに、赤みの強い艶やかな色のレッドトルマリン(ルベライト)を使用している点も本リングの特徴といえます。ルベライト(Rubellite)は鮮やかな赤色のものを限定して示す名称で、トルマリンの中でも大変人気のある色味を指すものです。ルビーと同様の美しさを持つことから、正確に鑑別することができなかった時代にはルビーと間違われることもありました。
トルマリンの周囲を飾るのは合計8石からなるラフなローズカットダイヤモンド。うち3石が留められているのはトルマリンの下に設けられた星型のプラチナ台座です。星型モチーフは19世紀後半に人気のあったスタイルで、本リングにもその影響が残されているのです。ほどよくカーブしたシャンクにも、白銀色のプラチナ台座上に小さなダイヤが左右に2石ずつセットされ、華やかな雰囲気を演出しています。
一般的にはティアラのようにしずく型のトルマリンを上側にして付けることが多いようですが、リングの付け方には特にルールはないようです。フランスの何人かのディーラー仲間にも話を聞きましたが、答えは「Comme vous voulez(あなたの好きなように)!」。ジュエリーを身に着ける上であなたが最も心地よく、素敵だと感じることが一番との意見でした。前述のようにトルマリンを上側にしてつける方が指先をすっきり細くみせてくれるように思いますが、アイルランドに伝わる「クラダリング」のように上下付ける方向を変えて楽しむこともできますね。また、繊細なデザインのリングはエタニティリングなどと重ね付けをしていただいても大変素敵です。
本リングに刻印はありませんが、当店で科学的な金属検査を行い18Kゴールドであることを確認しています。
指輪のサイズ直し(ご購入時初回は無償)をご希望の場合は事前にご相談ください。ご希望のサイズにリフォーム可能かお調べいたします。ご自分のリングサイズの調べ方はこちらの記事でご確認ください。