商品詳細
エレガントな女性らしさを引き立てるデザインが人々を魅了してやまないフィリグリー細工のジュエリー。こちらはたっぷり10.5gの18Kゴールドを使用した、フランスでも希少なダブルストランドのブレスレットです。デザインにもよりますが、10.5gあれば40~50cmクラスのフィリグリーネックレスを作ることもできます。
フィリグリーは金細工で使用される最も古い技術の一つで、非常に細い貴金属の線を組み合わせて加工したもの。フィリグリーの歴史や詳細については、当店のアンティーク物語をご参照ください。このフィリグリー細工が施された"Maille"(マイユ)と呼ばれる環をつなぎ合わせてチェーン状に仕立てたものがこちらのブレスレットや、フィリグリーネックレスです(※フィリグリーのアンティークネックレスもぜひご覧ください)。フィリグリー細工で繊細なデザインのジュエリーを作るためには高度な職人技術が必要になります。さらにその独創的な美しも相まって、フィリグリー細工が用いられた作品はアンティークジュエリーファンに大変人気があるアイテムです。
フランスではしばしばマイヨン・フィリグラネ(Maillon filigrané)とも呼ばれるフィリグリーのマイユ。本品には、ナヴェット型の大きなモチーフとオリーブ型の小さなモチーフ、2種類のマイユが使用されています(チェーン毎に大モチーフ7つ、小モチーフ8つ)。大モチーフはフィリグリー細工のマイユに用いられることの多いアラベスク模様が施されており、百合の紋章を思わせるよりフランス的なデザインです。小モチーフには円を中心に配置した格子型デザインが施されており、小さいながらもディテールにこだわった作りとなっています。
2連のフィリグリーチェーンは、両サイドの先端および相対する大モチーフ同士が固定留めされています。そのため、装着した際に腕を動かしてもチェーンがよれず、美しいシルエットをキープできるのが特徴。繊細なデザインだけではなく、職人の配慮が感じられるのもアンティークならではの醍醐味ですね。フィリグリーのアンティークブレスレットの中でもダブルストランドのものはめったに見かけません。また、それぞれのチェーンが固定留めされているものはさらにレアであるといえるでしょう。
かつて、ブレスレットは肌を露出することの多い夏場に愛用することが多かったアイテム。最近では、季節を問わず楽しめるジュエリーです。むしろ、パリのマダムの間では、ブラウスやジャケットの裾からチラッと見せるのが流行りのようです。控えめながら、さりげなく自己主張ができるフランス流おしゃれの見本と言えるでしょう。夏場はゴールドチェーンが腕から垂れ下がるシルエットが涼し気な装いを、冬場は暖色系のゴールドチェーンが温かみをおしゃれにプラスしてくれそうです。金としての価値も高いお品になりますので、お嬢様やお孫様の代へと世代を超えてご家族に受け継がれるジュエリーとしてお求めになられてはいかがでしょうか。
本ブレスレットには、18Kゴールドを示すフランスの「イーグルヘッド」の刻印が押印されています。