ダイヤモンドとシンセティックサファイアのタンクリング
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ダイヤモンドとシンセティックサファイアのタンクリング

ダイヤモンドとシンセティックサファイアのタンクリング

商品番号: M002-019A

通常価格¥218,000
/
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商品仕様

生産国:
フランス
年代:
1940年代
素材:
18Kゴールド、ダイヤモンド、シンセティックサファイア
サイズ:
13号(サイズ直し可)
重量:
2.9g
刻印:

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商品詳細

アンティークジュエリー、ヴィンテージジュエリーの魅力の一つは、その時代背景がデザインや素材に現れていることでしょう。1940年代のフランスの時代背景が色濃く反映され、戦車を連想させる重厚で立体的なデザインが特徴の「タンクリング」は、まさにこの魅力を存分に楽しめる、人気の高いリングスタイルです。

タンクリングは、いくつかのデザインスタイルに細分化できます。本リングのスタイルは、”Bague pont à livre ouvert”と呼ばれるもので、橋のようなデザインの”Bague à pont”と、開いた本を思わせる”Bague à livre ouvert”の、二つの特徴を併せ持っています。上面に留められている石は、シンセティックサファイアと、ローズカットダイヤモンド(2個)です。リング本体はローズゴールドとホワイトゴールド製。刻印はありませんが、当店で科学的な検査を行い、18K以上のゴールドであることを確認しています。

本リングが制作された1940年代前半は、第二次世界大戦が続いた時代です。フランスでは、軍需物資として重要度の高い貴金属の利用が厳しく制限されました。特にプラチナは、航空燃料や爆薬の触媒として利用されたため、非戦略的産業への供給は禁止または統制され、新規にプラチナを入手しジュエリー制作に利用することは非常に困難でした。

そのため、ジュエリーの素材は、直前のアールデコ期(~1940年)に主流であったプラチナから、厳しい規制下でも、既存ジュエリーの再利用などでどうにか調達することができたゴールドへと大きく転換していったのです。そのゴールドも、以前のようにふんだんに使うことはできません。当時のゴールドジュエリーは、プレートの厚みを薄くしたり、空洞を多用することにより、少量でもボリューム感のあるデザインを実現するよう工夫されていました。このような背景で生まれたのがタンクリングです。

一部の富裕層は、手持ちの金をいくつかの大型のリングに集約し、戦時下という不安定な時代において「持ち運べる資産」 として身に着けていた、ともいわれています。

この時代は、ローズゴールドが主流となりました。その理由の一つは、シルバーの配給制限です。ゴールドの割り金に使用されるシルバーの代替として銅が多く用いられたため、赤みを帯びた色合いとなりました。銅の含有量が増えたもう一つの理由は、薄いプレートの使用や中空デザインの実現。同じ18Kであっても、銅の含有量が多いと、強度が上るのです。

ルビーやサファイアなどの貴石の流通が大きく減少したことも当時のジュエリーデザインに大きな影響を与えました。貴石の新規入手が困難になったのは、フランスがドイツに占領され、政治的には連合国が敵側となっていたという事情が影響しています。当時のルビー・サファイアの産地である、ビルマ(現ミャンマー)、セイロン(現スリランカ)、インドが、すべてイギリスの植民地支配下にあったためです。

そのため、1940年代のフランスのジュエリーに使用されているルビーやサファイアは、大部分が合成(シンセティック)石でした。「大部分」という表現は、決して誇張されたものではありません。合成石の利用は、フランスの1940年代という歴史的制約と背景を証明する、この時期特有の重要な「サイン」として評価されているほどです。むしろ、タンクリングに天然のルビーやサファイアが使用されている場合は、そのリングの出自をしっかり調べた方が良いかもしれません(もちろん例外はあります)。

タンクリングは、その力強いデザインから、欧米では現代でも高い人気を誇り、その価格もますます上昇傾向にあります。アンティークジュエリーのコレクターにとって、歴史的背景とデザインのインパクトを兼ね備えた、魅力的な投資対象となっているようです。着用時には、他のリングと重ねるよりも単体で存在感をアピールするのが好まれており、どの指に装着しても違和感がありません。重厚で存在感がありますが、ドレッシーな装いにも違和感なく馴染んで、その立体的なフォルムの魅力を際立たせてくれます。

指輪のサイズ直し(ご購入時初回は無償)をご希望の場合は必ず事前にご相談ください。ご希望のサイズにリフォーム可能かお調べいたします。ご自分のリングサイズの調べ方はこちらの記事でご確認ください。

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