商品詳細
風光明媚な南仏の町エクス・アン・プロヴァンスのジュエリーディーラーから購入したオパールリングです。当店では通常扱うことが少ないタイプのリングなのですが、オパールの素晴らしさに一目ぼれしてしまい、当店の在庫に仲間入りすることとなりました。1970年頃に制作されたヴィンテージリングです。
オパールは産地や地色などにより何種類かにカテゴライズされますが、本リングで使われているのは古代アステカ文明の頃から珍重されてきたメキシコ産のメキシコオパール。重量は約1カラットです。遊色効果が高いメキシコ産オパールのうち、地色が透明~青系統をウォーターオパール、オレンジ~イエロー系統をファイヤーオパールと呼びますが、本品はイエローの地色を持つファイヤーオパールです。オパールについては、アンティーク物語『スコット卿も裸足で逃げ出すオパールの麗しき伝説』をご参照ください。
ややオレンジがかったレッド系とグリーン系の遊色がバランスよく出ており、どの角度から見てもその賑やかさが目を楽しませてくれます。ふんわり上品なトーンながらも遊色効果は強く、さほど明るさが無い場所でもしっかり発色します。相性の良い補色であるレッドとグリーンが絡み合う煌めきの美しさはうっとり見とれてしまうほど。特に目立つデッドスポットも無く遊色パターンも大き目、大変見ごたえがある上質のオパールといえるでしょう。
解説書などで、特にメキシコオパールは水分の喪失によりひび割れしやすいなどと述べられていることがありますが、注意を必要とするのは宝石に仕立てられてから日が浅いもの。品質第一で仕事をするしっかりとした業者は、良質な原石を手に入れてから数年かけてひび割れないかを確認し、ジュエリーに使用します。さらに、本オパールのように50年程度経過してノーダメージのものは、ほぼ心配ありません。ちなみに当店でも仕入れ後1年半近く保管しております。もちろん直射日光に長時間さらしておくなどの無茶はなさらないよう、ある程度保湿を意識して保管してください。
シャンクの内側に「925」という数字の刻印があります。オフィシャルな刻印はありませんので、念のため当店で科学的な検査を行い、シルバー925であることを確認済みです。シャンク幅は約3.3mmと幅広タイプ。また、台座に近づくにつれて2本のストランドに分かれるスプリットシャンクがオパール&台座部を引き立たせるとともに、リング全体にスタイリッシュな印象を与えています。18号と少し大きめサイズですが、例えば本リングを中指や人差し指などに装着していただき、さらに小指などに2つ目の細いリングをつけていただくなどで、ほどよいバランスのコーディネートをお楽しみいただくことができます。
なお、本リングにつきましてはサイズ直しの対応を行いませんのでご了承ください。ご自分のリングサイズの調べ方はこちらの記事でご確認いただけます。