商品詳細
19世紀末に英国で制作された、天然真珠のゴールドフリンジネックレスです。アンティークジュエリーの醍醐味はその独自の歴史的背景と美しいデザインにありますが、本ネックレスにも興味深い歴史やストーリーが秘められています。
本ネックレスのインスピレーションソースは古代エトルリア。19世紀前半にエトルリア人や古代ギリシャ人の墓が発掘され、多くの美しいジュエリーが副葬品に含まれていたことから古代の金細工や宝飾品のスタイルが注目を集めました。イタリアの宝飾師であるカステラーニはこれらの古代様式をイメージしたジュエリーを数多く制作し、1860年頃から1880年頃までヨーロッパで大人気となったのです。この時期に流行したエトルリア風ジュエリー("Etruscan revival"と呼ばれています)は古代オリジナル品にかなり近いスタイルでしたが、19世紀末に向けて少しづつそのデザインが洗練されていきました。
19世紀末のビクトリア朝末期に制作された本ネックレスのデザインも、このエトルリア様式の影響を受けています。流れるような美しいフリンジ装飾は、まさに古代エトルリアのフリンジネックレスからインスパイアされたデザイン。チェーンに比べてフリンジ装飾部がややローズがかって見える点もアンティークジュエリーならではの個性といえるでしょう。刻印はありませんが当店で科学的な検査を行い、チェーン、フリンジ装飾ともに15Kゴールドであることを確認しています
センターを中心とした美しいグラデーションを創り出しているフリンジは計7本。各フリンジの中ほどにゴールドビーズが施されており、テンポのあるアクセントとほどよいボリューム感を付加しています。先端のバターカップに爪留めされ白く輝いているのは天然のハーフパール。養殖真珠が流通する前は天然真珠が非常に高価であったため、半分にカットして利用することが多くありました。鑑別でも天然真珠であると認定されている本品のハーフパールを裏側から見ると、その断面が天然真珠特有の複数層で構成されているのが確認できます。
チェーンの手の込んだ作りにもぜひご着目ください。ゴールドワイヤーを2回ツイストすることで作り出されたチェーンパーツには小さなゴールドビーズが留められており、それぞれのパーツがシンプルなマイユ(環)で連結されチェーンを構成しています。ペンダント部だけでなく、チェーンのデザインを楽しむことができるのも本ネックレスの嬉しいポイントです。
現在もこのようなエキゾチックデザインのフリンジネックレスが作られていますが、本品はまさにそのルーツといえるでしょう。とはいえ、本ネックレスも19世紀中頃に流行した"etruscan revival"のネックレスがベースとなっており、さらにその前には本家本元の古代エトルリアジュエリーが控えています。アンティークジュエリーをこのような視点で見ていくととても興味深く楽しいですね。過去に思いを馳せることのできるのもアンティークジュエリーの魅力の一つです。
女性らしさが一層際立つ、気品に満ちた天然真珠のフリンジネックレスはコーディネートに華やかさを添えてくれます。一般的な「プリンセス・レングス」のネックレスになりますので、ブラウスやニットの上からでも装着し易いです。
本ネックレスのインスピレーションソースは古代エトルリア。19世紀前半にエトルリア人や古代ギリシャ人の墓が発掘され、多くの美しいジュエリーが副葬品に含まれていたことから古代の金細工や宝飾品のスタイルが注目を集めました。イタリアの宝飾師であるカステラーニはこれらの古代様式をイメージしたジュエリーを数多く制作し、1860年頃から1880年頃までヨーロッパで大人気となったのです。この時期に流行したエトルリア風ジュエリー("Etruscan revival"と呼ばれています)は古代オリジナル品にかなり近いスタイルでしたが、19世紀末に向けて少しづつそのデザインが洗練されていきました。
19世紀末のビクトリア朝末期に制作された本ネックレスのデザインも、このエトルリア様式の影響を受けています。流れるような美しいフリンジ装飾は、まさに古代エトルリアのフリンジネックレスからインスパイアされたデザイン。チェーンに比べてフリンジ装飾部がややローズがかって見える点もアンティークジュエリーならではの個性といえるでしょう。刻印はありませんが当店で科学的な検査を行い、チェーン、フリンジ装飾ともに15Kゴールドであることを確認しています
センターを中心とした美しいグラデーションを創り出しているフリンジは計7本。各フリンジの中ほどにゴールドビーズが施されており、テンポのあるアクセントとほどよいボリューム感を付加しています。先端のバターカップに爪留めされ白く輝いているのは天然のハーフパール。養殖真珠が流通する前は天然真珠が非常に高価であったため、半分にカットして利用することが多くありました。鑑別でも天然真珠であると認定されている本品のハーフパールを裏側から見ると、その断面が天然真珠特有の複数層で構成されているのが確認できます。
チェーンの手の込んだ作りにもぜひご着目ください。ゴールドワイヤーを2回ツイストすることで作り出されたチェーンパーツには小さなゴールドビーズが留められており、それぞれのパーツがシンプルなマイユ(環)で連結されチェーンを構成しています。ペンダント部だけでなく、チェーンのデザインを楽しむことができるのも本ネックレスの嬉しいポイントです。
現在もこのようなエキゾチックデザインのフリンジネックレスが作られていますが、本品はまさにそのルーツといえるでしょう。とはいえ、本ネックレスも19世紀中頃に流行した"etruscan revival"のネックレスがベースとなっており、さらにその前には本家本元の古代エトルリアジュエリーが控えています。アンティークジュエリーをこのような視点で見ていくととても興味深く楽しいですね。過去に思いを馳せることのできるのもアンティークジュエリーの魅力の一つです。
女性らしさが一層際立つ、気品に満ちた天然真珠のフリンジネックレスはコーディネートに華やかさを添えてくれます。一般的な「プリンセス・レングス」のネックレスになりますので、ブラウスやニットの上からでも装着し易いです。