商品詳細
一目でアールデコ期のものと分かるデザインのペンダントトップです。直線的な幾何学模様と透かし細工が特徴で、アールデコ期の典型的なトレンドを反映しています。また、当時流行していたホワイトジュエリーの代表的な一品でもあります。アンティークジュエリーをお好きな方であれば、このデザインのアールデコジュエリーをご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
台座はホワイトゴールド、留められている石はダイヤモンドと合成スピネルです。最もサイズが大きい中央のイエロイッシュな石(直径約3.3mm)と30個のローズカット(一部ラフカット)ストーンがダイヤモンドで、その他18個が合成スピネルになります。合成スピネルが全てダイヤモンドであればはるかに高い価格になりますので、このデザインのアールデコジュエリーをお探しの方にとって大変お求めやすく魅力的なお品であるといえるでしょう。
合成スピネルの製造方法は主にベルヌーイ法とフラックス法の2通りあります。本品で使われているものは19世紀末にオーギュスト・ベルヌーイがルビーを合成するために始めたベルヌーイ法によるものです。見た目が美しい上にモース硬度が"8"とエメラルドやトパーズ並みの硬さがあるため、宝飾市場で大変人気があります。ダイヤモンド光沢に近いその輝きは、キラキラ煌めく本ペンダントの魅力を引き立てる名わき役。ダイヤモンドに負けないその美しさを商品写真や動画でご覧ください。
台座はホワイトゴールド製です。アールデコ期ではプラチナと合わせて使用されることが多かったのですが、本品ではホワイトゴールドが単独で使われています。イーグルヘッド刻印が押印されているのは、台座横とチェーンを通すフック部の2か所です。
ホワイトゴールドは1920年頃からジュエリー市場で広く流通するようになりました。1924年に発表されたカルティエの有名なトリニティリングにも使用されています。
その起源には諸説あり、年代の異なる「~頃に発明された」という情報が散在しています。まず、ホワイトゴールドはゴールドを中心とした「合金」であり、「発明」いう単語にはあまり馴染みません。白い色のゴールド合金はみなホワイトゴールドと呼ぶことができます。その存在が初めて言及されたのは1823年に出版されたフランスの書籍「L'Art du Bijoutier(宝石職人の技術)」。化学者でもある著者のLouis-Nicolas Vauquelinは金とプラチナからなる合金がホワイトゴールドとして使用されたと述べています。
20世紀以降に広く使用されているホワイトゴールドは、ゴールドにパラジウム、亜鉛、ニッケル、シルバーなどを割金として使用したもの。割金の種類や配合比率などにより色合いや硬度が異なり、1910年代前半にはフランス、ドイツなどの欧州諸国や米国において配合の異なる数々の特許が取得されました。この時期より前にもホワイトゴールドを使用したジュエリーはごく少量作られていたようですが、ある程度のボリュームで使われるようになったのは1910年代後半からであることに留意してください。
本ペンダントの直線的でレクタングルなシェイプはスタイリッシュな印象を与え、ホワイト系の素材は優雅さと洗練さを引き立てます。どのような装いにもマッチする万能選手といえるでしょう。
※写真のチェーンは付属しません