商品詳細
繊細なシルバーの装飾がイエロークォーツを取り囲む、南仏仕入れのドイツ製のヴィンテージピアスです。イエロークォーツとシルバー装飾がキラキラ輝く様に心を掴まれ、即決で仕入れました。シルバー台座とイエロー系宝石の組み合わせやクォーツの直線的なカットは、20世紀中期~後期にかけて人気があったスタイルです。
イエローのクォーツ(水晶、石英)ではシトリンが有名ですね。市場では、シトリン以外の黄色系クォーツとして、イエロークォーツとレモンクォーツという宝石名が知られています。これらの宝石の詳細について調べると、「放射線照射で色を付けたものがイエロークォーツで天然のものがレモンクォーツ」「色がビビッドなものをレモンクォーツと呼ぶ」「シトリンの発色要因は鉄イオンで、レモンクォーツは硫黄」「イエロークォーツの発色要因はシトリンと同じく鉄イオンだけれど、形成時の温度が低め」など、ろいろな情報に接するでしょう。しかし、黄色系のクォーツに関する鑑別上の宝石名には、シトリンかイエロークォーツしか存在しません。シトリン以外のイエロー系天然クォーツはみな「宝石名:イエロークォーツ。通常は照射処理されています」という内容の鑑別結果になります。そのネーミングルールもあやふやですし、鑑別上レモンクォーツという宝石は存在しませんので、イエローなのかレモンなのかにこだわる必要は無いでしょう。
石のカットはエメラルドカットです。ステップカットの一種で、角が斜めにカットされたデザインが特徴。一見バゲットカットにも似ていますが、角がカットされていないバゲットカットとは異なるカットであることにご留意ください。エメラルドカットは石の色と透明度の強調し、輝きを増すようデザインされています。本ピアスでもこのカットがイエロークォーツの透明感と輝きをさらに引き立て、独自の世界観を見事に表現しています。
シルバー台座に施されたビーズと唐草模様風の装飾は、ヴィクトリアン期や20世紀初頭のジュエリーに多く見られました。リバイバルとして、後の時代にも制作されたのです。本品ではシルバーの色調がネオゴシック風テイストも感じさせています。台座裏の刻印は"925"です。
ふっくらとカーブした装飾が光の反射で美しく輝き、イエロークォーツの煌めきと素晴らしいハーモニーを奏でています。耳元で揺れる様は、クラシックで高級感のあるエレガンスを感じさせることでしょう。
※商品写真のジュエリーボックスは付属しません