商品詳細
大小二つのダイヤモンドが煌めくフランスのペンダントトップです。
メインダイヤモンドのカットはアンティークジュエリーらしいオールドヨーロピアン。直径は約4mmです。オールドカットならではのクラウンの高さがありますので、同じ直径のラウンドブリリアントよりもカラット数は何割か増えます。本品のものは0.3ct弱というところでしょうか。中央に肉眼ではほとんど確認できないインクルージョンがあります。
上部の小ダイヤはオールドシングルカットです。エイトカットとも呼ばれるこのカットは17世紀の発祥で、クラウン、パビリオン共に8面にカットしたもの(テーブルファセット除く)。大きく8つのパートに分かれるラウンドブリリアントカットのスタート地点にあるカットです。現在でもメレダイヤなどに輝きを強調する目的で使われることがあります。
台座の表側は18Kのイエローゴールド、その裏側とベイルなどの留め具は18Kのホワイトゴールドが使われています。イエローゴールドとホワイト系の地金(プラチナやホワイトゴールド、シルバーなど)の組み合わせではホワイト系を表に使うのが一般的。表裏が逆の構成になっている本品はかなり珍しいデザインといえるでしょう。あえてこの構成を選び、ゴールドとダイヤモンドのコントラストを強調したいというデザイナーの強い意図を感じます。
台座はキンポウゲの花をモチーフにしたバターカップ。アールデコ期にソリテールリングなどに用いられることの多かったデザインですが、非常に似ている”Belcher Setting”(シャンクそのものに凹凸を付けたもの)はヴィクトリアン期から使用されていました。この台座のデザインはルックスが魅力的なだけでなく、光の反射によりダイヤモンドを美しく浮き上がらせる効果もあります。
以前ご紹介したバターカップのダイヤモンドペンダントトップ同様、本ペンダントも単体のイヤリングをペンダントトップに加工したものでしょう。片方なくしてしまったり、相続品を家族で分けたものであったり、イヤリングが単体で存在する理由はいろいろあります。古いものを大切にし、後世に受け継いでいくことを美徳とするフランスではこのような加工がよく行われるのです。もちろん、ペアのイヤリングにそれぞれ新しい命を与えたいという意図でリフォームされているケースもあります。
バターカップの台座に華やかなダイヤモンドが輝く、贅沢なペンダントトップ。あなたの胸元にエレガンスと輝きを添える一点です。他のネックレスやチャームとの重ね付けも大変素敵ですので、ぜひ多彩なコーディネートをお楽しみください。
※商品写真のチェーンは付属しません。