商品詳細
19世紀後半にフランスで制作された、ダブル(2段)のドルムーズピアスです。本ピアスの特徴は、上部パーツと下部パーツを分離するのが可能なこと。ぶら下がりパーツが優雅に揺れるロングピアス、または一粒パールのピアスとしてお使いください。すっきりとしたワンポイントにも、華やかな存在感を放つハイライトにもなりますので、TPOや洋服に合わせて使い分けていただくことができます。
小さなピアスに大きめのパーツをぶら下げるスタイルは、もともと19世紀前半のもの。19世紀初頭の新古典主義時代に作られたポワサルド(半円形やS字形の筐体に、小さな宝石またはエナメルのプレートがあしらわれた長い楕円形のモチーフが付いているロングピアス。"Poissarde")から派生した、王政復古期や7月王政期のダブルピアスのデザインがベースとなっています。19世紀前半にはオーストリア、ドイツ、チェコなどの中央ヨーロッパでビーダーマイヤーという独自の文化・美術様式も存在していましたが、本ピアスは特に台座のオープンワークデザインがその影響を受けているように見受けられます。
本品に留められている天然真珠は左右合わせて計6個。サイズはそれぞれ上から約5mm、約3mm、約6mmです(多少の誤差あり)。一番上と一番下のパールはボタン型で、中央の最も小さなものはハーフにカットされたもの。パールの少しいびつなフォルムはまさにアンティークジュエリーの醍醐味の一つといえるでしょう。
台座は18Kゴールドで、上下いずれのパーツにも18Kゴールドを保証するフランスのイーグルヘッド刻印があります。上部パーツの台座はイエローゴールド、ピアスの針と下部パーツはややローズに近い色合いです。それぞれの色合いが少し異なるため、完全に同一色の場合に比べてよりカラフルで華やかなイメージとなります。
本ピアスの一番の魅力はやはりその美しいオープンワーク(透かし細工)でしょう。正面から見ると一見上下とも同じデザインに見えるのですが、実際はそれぞれ異なった個性を持っています。上部台座にはパールを支える8本の爪があり、その支え部分を始点とする、下を向いた矢が広がっていくデザインです。なかなかお目にかかることのない独創的なスタイルといえるでしょう。下部パーツの爪はなんと12本。高さがある2段構えのオープンワーク台座が力強くパールを持ち上げています。この高さと横への広がりがボリューム感の源泉となり、ピアスにゴージャスな印象を与えています。
針はトラディッショナルなドルムーズタイプです。開く場合は、少し下方向に力を入れ、後ろに押して台座から外してください。装着時は針を耳の後ろからピアスホールに通し、カチっと台座にはめ込んでください。鏡をご覧になりながら着脱するとスムースです。
※商品写真のジュエリーボックス等備品は付属しません。