商品詳細
ベルトモチーフに繊細な透かし細工が施されたシルバーのアンティークバングル。こちらはユネスコの世界遺産にも登録されている南仏アルルで出会ったお品です。アルルはオランダ人の画家フィンセント・ファン・ゴッホが余生を過ごした町としても知られており、ゴッホはアルルの美しい風景や自然にインスパイアされたいくつかの傑作を残しています。
偶然にも、こちらのバングルには貴金属製品に対する税金の支払いが済んでいることを示すオランダのデューティーマーク(Duty Mark)「右向きイノシシ」が押印されています(フランスのシルバー刻印「イノシシ」とは異なるものです)。この刻印は1831年から1893まで使用されていた大変古いもので、オランダ国内外の貴金属製品に押印されました。含有量を保証するものではありませんので、当店で科学的検査を行い、シルバー925であることを確認しております。
本品はヴィクトリアン後期にイギリスで大流行したバックルモチーフのバングルをベースとしたデザインですが、イギリス製のものとはいくつか異なる点が見られます。まずは本バングル全体に施されたオープンワーク(透かし細工)。全体にアラベスク風の美しいオープンワークが施されているため軽量であり、腕に装着した際もレースをまとったような女性的な優しい印象があります。イギリスのものはソリッドなプレートにアクセント的に装飾が彫られているものが多く、繊細なオープンワークが施されたものはほぼ見かけません。より幅の広いものが一般的で、どちらかというと男性的でハードな印象があります。
また、本品には不慮の開閉により落としてしまわないよう留め具を固定するロックが二つ付いていますが、ヴィクトリアン期のイギリスのバックルバングルにはそのような機構が無いか、セーフティーチェーンでガードする方式が主流でした。
それぞれ独自の歴史やストーリーがあるところがアンティークジュエリーの魅力のひとつ。本品に刻印されたデューティーマークが使用されていた期間はまさにゴッホの一生(1853-1890)とかぶります。ゴッホとの関連性などに関する情報はありませんが、こちらのバングルが辿ってきた長い道のりに思いもよらぬロマンが潜んでいるかもしれません。いろいろな物語を想像することができるのもアンティークジュエリーならではの醍醐味ですね。こちらのバングルを譲り受けたジュエリーディーラーの話では、オランダもしくはイギリス以外のヨーロッパで制作されたものが結婚や移住などをきっかけに長い旅をして南仏アルルにたどり着いたのではないかとのことでした。先に述べたデューティーマークや装飾デザインからもオランダで作られたものである可能性が高いのですが、確定的な情報がありませんので生産国は「ヨーロッパ」といたしました。
シルバーのバングルはお洒落のマストアイテムとして、最近人気が急上昇しているアクセサリーのひとつ。ひと昔前は、夏の定番アイテムとして素肌に身に着けることが多かったシルバーバングルですが、みなさまもご承知の通り、近年では季節を問わず、薄手のセーターの上からやブラウスの袖口から見えるようにアクセント使いするのが素敵ですね。もし、フランス人的な自分だけのお洒落を楽しむのであれば、本品のように人とかぶらない個性豊かなバングルをお選びになられてはいかがでしょうか。
偶然にも、こちらのバングルには貴金属製品に対する税金の支払いが済んでいることを示すオランダのデューティーマーク(Duty Mark)「右向きイノシシ」が押印されています(フランスのシルバー刻印「イノシシ」とは異なるものです)。この刻印は1831年から1893まで使用されていた大変古いもので、オランダ国内外の貴金属製品に押印されました。含有量を保証するものではありませんので、当店で科学的検査を行い、シルバー925であることを確認しております。
本品はヴィクトリアン後期にイギリスで大流行したバックルモチーフのバングルをベースとしたデザインですが、イギリス製のものとはいくつか異なる点が見られます。まずは本バングル全体に施されたオープンワーク(透かし細工)。全体にアラベスク風の美しいオープンワークが施されているため軽量であり、腕に装着した際もレースをまとったような女性的な優しい印象があります。イギリスのものはソリッドなプレートにアクセント的に装飾が彫られているものが多く、繊細なオープンワークが施されたものはほぼ見かけません。より幅の広いものが一般的で、どちらかというと男性的でハードな印象があります。
また、本品には不慮の開閉により落としてしまわないよう留め具を固定するロックが二つ付いていますが、ヴィクトリアン期のイギリスのバックルバングルにはそのような機構が無いか、セーフティーチェーンでガードする方式が主流でした。
それぞれ独自の歴史やストーリーがあるところがアンティークジュエリーの魅力のひとつ。本品に刻印されたデューティーマークが使用されていた期間はまさにゴッホの一生(1853-1890)とかぶります。ゴッホとの関連性などに関する情報はありませんが、こちらのバングルが辿ってきた長い道のりに思いもよらぬロマンが潜んでいるかもしれません。いろいろな物語を想像することができるのもアンティークジュエリーならではの醍醐味ですね。こちらのバングルを譲り受けたジュエリーディーラーの話では、オランダもしくはイギリス以外のヨーロッパで制作されたものが結婚や移住などをきっかけに長い旅をして南仏アルルにたどり着いたのではないかとのことでした。先に述べたデューティーマークや装飾デザインからもオランダで作られたものである可能性が高いのですが、確定的な情報がありませんので生産国は「ヨーロッパ」といたしました。
シルバーのバングルはお洒落のマストアイテムとして、最近人気が急上昇しているアクセサリーのひとつ。ひと昔前は、夏の定番アイテムとして素肌に身に着けることが多かったシルバーバングルですが、みなさまもご承知の通り、近年では季節を問わず、薄手のセーターの上からやブラウスの袖口から見えるようにアクセント使いするのが素敵ですね。もし、フランス人的な自分だけのお洒落を楽しむのであれば、本品のように人とかぶらない個性豊かなバングルをお選びになられてはいかがでしょうか。