芸術の都、パリでアンティークジュエリーの買い付け

パリ オペラ座

みなさま、Bonjour!

メゾンマエアスでは、仕入れの際はフランス現地に足を運び、自分たちの目で厳選したアンティークジュエリーのみを仕入れています。オーナーである夫が日仏ハーフで、義母がフランス人であることや親戚や友人たちがフランスにいることも現地において活動する上で優位な要素かもしれません。しかしながら、実際にアンティークジュエリーの本格的なビジネスをスタートするまで、その深い歴史やジュエリーの知識を蓄えるためにかなりの年月を費やしました。

10年以上前にフランスアンティーク家具の仕入れ・販売からスタートした私たちですが、その間もアンティークジュエリーの勉強をしながら現地を訪れるたびに少しずつ、心に響いたものを集め、ディーラーたちとの絆を築いてきました。パリをはじめ南仏各地を5千キロ以上巡る買い付けの旅。少しでも私たちのフランスでの買い付けの様子についてみなさまに知っていただければと思い「メゾンマエアス💎アンティークジュエリーの旅」総集編をお届けしたいと思います。今回は、パリでの買い付けの様子をご紹介させていただきますね。

パリボージュ広場

コロナ禍の中、日本に緊急帰国して以来、はじめてのフランス行きとなった今回の旅。以前から渡仏する度にこつこつとコレクションを増やしてきましたが、今回の旅ではメゾンマエアスのオンラインショップを開設するために、本格的にアンティークジュエリーを買い付けることが目的です。

まずは世界中の関係者が集まるパリへ。確かに、パリは品揃えが格別に違います。しかし、ライバルも多くアンティークジュエリーの価格は急騰する一方なので、欲しくても手が届かないことも少なくありません。遠くパリに来たからには、日本を出発する前から事前にアポイントを取っておいたディーラーたちのサロンを忙しなく訪問します。1軒につき3〜4時間を費やすのが通常なので、午前に1軒、午後に2軒が限界です。ディーラーたちとは久しぶりの再会で話が弾みますが、アポイントが詰まっているため、気持ちを抑えてジュエリーの状態もしっかりと確認しながらじっくりと丁寧に品定めしていきます。

フランス パリ アンティークネックレス

勤勉な夫(メゾンマエアス オーナーのラファエル )は、フランスのディーラーたちにも引けをとらないほど知識が豊富なので、現地の親しいディーラー仲間からは「Sensei(先生)」と呼ばれています(柔道が盛んで日本文化が親しまれているフランスでは、意外に日本語の単語や名称が浸透しているのに驚くことがあります)。一方、私は女性の観点から、心に響く素敵なジュエリーを見つけては、どんな女性に似合うだろうか、どんなジュエリーコーディネートができるだろうかと妄想を膨らませます。ジュエリーの品質、デザイン性、そして状態を再確認してから、商品として値段に見合うものだけを厳選した後に値段交渉し、交渉が成立した選り抜きのジュエリーだけを持ち帰ることができるといった感じです。プロ同士の交渉であるため、こちら(買い手)も決して妥協して購入するようなことはありませんし、取引が成立しなかった場合でも、大抵の売り手は気持ちよく対応してくれます。プロフェッショナルであればあるほど、次回以降のビジネス取引に繋がるよう、こちらの好みやニーズを把握する努力をしてくれるので回を重ねる毎に信頼関係が深まります。

パリの惣菜店


お昼は大抵、ブランジェリーでバゲットサンドを買い、公園のベンチや適当に座れる場所で手早く済ませることが多いです。この日はかつてのフランス国王や貴族たちが暮らした邸宅が建ち並ぶ、パリジャンの憩いの場であるボージュ広場のベンチでクイックランチとしました。マレ地区に位置し、アーティスティックでおしゃれな人々が多く集うエリアなので、どんなファッションやジュエリーコーディネートが流行っているのかなど、ピープルウォッチするのも楽しいです。移動中たまたま通りがかりに有名な総菜店があり、せっかくなので夕飯の惣菜とチーズも買ってしまいました。陳列の仕方も日本とは一味近い、アーティスティックですよね!

ディーラーたちとは久しぶりの再会ということもありましたが、コロナ禍で長らくビジネスがストップしていたこともあり、現地の仲間たちがたくさんの素晴らしいアンティークジュエリーを用意してくれていました。幸運なことに今回のパリでは自分たちも驚くほど大きな収穫がありました。よろしければ、オンラインショップをご覧になってくださいね。

次回はアンティークジュエリーの旅(パリ近郊地用都市編)になります。お楽しみに!